【新唐人日本2011年10月18日付ニュース】近日、中国工程院の羅錫文(らせきぶん)院士は第九回広東省科学協会学術活動週の開幕式で、中国では耕地面積の6分の1が重金属に汚染され、土壌と水の汚染による食品安全問題が深刻化する一方だと述べました。毎年1,200万トンの穀物が重金属に汚染され、経済損失は200億元、日本円でおよそ2,410億円に達します。
羅さんは土壌、水、大気は農業生産の最も基本的な条件で、一旦汚染されると元には戻れないと指摘。主要汚染源は水銀、カドミウム、銅などの金属で、人類の経済活動に直接関係しています。
羅さんの報告書によると、広東省では農地の77%が軽度に汚染され、太湖流域では3割が汚染。湖北省では全体の1割、約40万ヘクタールが汚染。湖南省では冷水江の深刻な汚染によって、37%の水田が重金属に汚染。瀋陽では米がカドミウムに汚染されています。
中国農業省のデータによると、中国の水汚染もきわめて深刻。140万ヘクタールの汚染灌漑区域のうち、重金属に汚染された農地は65%に上ります。そのため、毎年1,200万トンの穀物が重金属に汚染され、農産物から加工された食品も汚染を免れません。
羅さんの報告書によると、一部の野菜や果物の残留農薬は13%に達し、重金属は24%、硝酸塩は基準値を12%も上回っています。
2005年12月より、中国、アメリカ、カナダの研究チームが北京、上海などの7つの都市で、中国産売れ筋のタバコ78種に対しサンプル検査を実施。結果、鉛やカドミウム、砒素の含有量がカナダ産よりはるかに高いことがわかりました。
新唐人テレビがお伝えしました。